『林政ニュース』の人気コーナー「遠藤日雄のルポ&対論」のバックナンバーを集める大全集の第15回「2×4住宅に国産材を活用・ネットイーグル」(『林政ニュース』第303号(2006(平成18)年10月25日発行)掲載)をこちらにアップしました。
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昨年のわが国における新設住宅着工戸数のうち、木造住宅は542,848戸。このうち、在来軸組構法住宅は426,299戸でシェアは79%と高い。だが一方で、2×4(ツー・バイ・フォー)住宅(枠組壁構法)の着工戸数が着実に伸びており、昨年は95,824戸に達した。2×4住宅部材の大部分は、カナダ内陸産のSPF製材品で占められている。ここに国産材を食い込ませる可能性はないのか。その答えを求めて、遠藤日雄・鹿児島大学教授は福岡市に本社を置くネットイーグル(株)(祖父江久好・代表取締役社長)を訪れた。同社は、在来軸組構法及び2×4構法のプレカットCAD/CAM(注)の開発・販売を手がけ、シェア50%を誇る有力企業。先端技術を知り尽くす祖父江社長の口から、2×4住宅建築の意外な実態が明らかにされた。