『林政ニュース』の人気コーナー「遠藤日雄のルポ&対論」のバックナンバーを集める大全集の第90回「中小の救世主トーセン、集成材・2×4部材に進出・上(『林政ニュース』第380号(2010(平成22)年1月12日発行)掲載)をアップしました。
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新年を迎えた国産材業界は、波乱の真っ直中にある。新設住宅着工戸数の減少や建築様式の変化により、製材工場の経営環境は激変、倒産・廃業が後を絶たない。その一方で、大手住宅メーカーや2×4住宅メーカーの“国産材シフト”が目立つ。危機と好機がないまぜになったような状況だ。
文字どおり岐路に立つ国産材業界の中で、一際輝きをみせている企業がある。栃木県矢板市に本社を置く(株)トーセン(東泉清寿・代表取締役社長、第317号参照)だ。「母船式木流システム」(以下、「母船式」と略)という独自のビジネスモデルを確立し、提携工場が着実に増加、年間原木消費量も20万m3を上回るまでに成長した。中小規模の製材工場にとっては、さながら“救世主”のような存在になったトーセン。その成長力の源泉にあるものは何か。遠藤日雄・鹿児島大学教授が同社を訪ねた。
目次
「母船式」の工場数は21に拡大、20万m3体制確立
「わけあり」工場を見捨てず、技術と雇用を守る
新潟に集成材加工拠点、平角の“国産化”に挑む
安価なPB商品を計画生産、4月からスタッド販売
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