『林政ニュース』の人気コーナー「遠藤日雄のルポ&対論」のバックナンバーを集める大全集の第86回「モノではなく価値を売る諸塚村ネットワーク住宅」(『林政ニュース』第376号(2009(平成21)年11月4日発行)掲載)をアップしました。
◇ ◇
1980年代中頃から全国各地に広がった産直住宅は、バブル経済の余韻が漂っていた1990年代中頃にピークを迎えた。ただし、産直住宅を明確に定義することは難しい。参画する事業体の組み合わせによってタイプも様々だし、ビジネスモデルもピンからキリまであるからだ。共通しているのは、特定の木材産地で製材・加工された住宅資材を、地域外へ供給することであろう。90年代の不況の波で産直住宅は後退したが、最近の国産材ブームの中で新たなビジネスチャンスを迎えている観がある。それはどのようなものなのか。そして、これまでの産直住宅とはどのように違うのか。そこで遠藤日雄・鹿児島大学教授は、宮崎市で開催された「諸塚村地域住宅モデルハウス」構造見学会を訪れた。対談相手は、宮崎県諸塚村役場の矢房孝広・企画課長(兼諸塚村産直住宅推進室事務局長)とモデルハウスを建設中の(有)谷口工務店(宮崎市)の谷口利隆・代表取締役である。
目次
累計195棟、受注手一杯も棟数にはこだわらず…
まちとむらのネットワークをコーディネートする
合板・集成材なし、「ゆっくり家を建てましょう」
プレカットに頼らず、大工の「一棟入魂」に賭ける
→続きは、こちらからどうぞ。