12月17日開催の「山の現場から見る「スマート林業」の最前線 ─電波がなくても「見える化」できる!─」の登壇者の1人であるBREAKTHROUGH(ブレイクスルー)の北原さんが登場した「林政ニュース」第630号(2020年6月10日発行)から一部抜粋してアップしました。下にスクロールしてお読みください。
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リモート時代の林業 本格普及期に入ったLPWA(エルピーダブルエー)機器のウリは?
コロナ禍で「3密」回避が求められている。林業現場はもともと「疎」の条件を備えてはいるが、改めて「リモート時代」に即した職場環境を整備していく必要がある。そのためのニューツールとなるLPWA機器が本格普及の段階を迎えている。
2020年4月から高速・多接続などをウリにする5G(第5世代移動通信システム)の商用サービスが始まった。だが、林業の現場では携帯電話すら通じないところが多い。そこで注目されているのが山間部でも電波が通じる通信規格「LPWA」(Low Power Wide Area)だ。
山の“見える化”で効率管理を可能にする「Soko-co Forest」
(株)BREAKTHROUGH(北海道札幌市、北原健太郎社長)は、LPWAを使って山の状況を“見える化”し、コミュニケーションを円滑化するサービス「Soko-co Forest」を提供している。位置情報の記録機能を使って、作業道や丸太の保管ポイントなどをスマートフォンの画面上に表示できる。現地写真も登録でき、一連の情報をパソコン上で編集・利用すれば、管理・事務作業の省力化と効率化が可能になる。
アラート機能も備えており、近接作業や重機の操作範囲に入った場合は警告が鳴る仕組みになっている。北原社長は、「このサービスを使っていただければ、危険な場所や安全な距離などを現場で把握しやすくなり、労働災害の未然防止につながる」と位置づけている。
「Soko-co Forest」は、3台セットを月額リース方式で提供する方法をとり、ユーザーからの要望などを踏まえて逐次改良を重ねている。
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